本日の記事は、前に一度アップしたものですが、再度修正掲載致しますので
宜しければお目通し下さい。
今現在、巷で常識化している殺菌についての私見です。
第二次世界大戦以後、この国では米国の基準が持ち込まれ、我が国の文化でもあった
発酵文化が後方に追いやられ、殺菌消毒の世界が常態化してしまっています。
かく言う私自身も、5年前まではその常識に洗脳された状態で、無菌化した食品の
製造及び販売をしていました。
やれ手指を完璧に洗浄するとか、無菌化した環境で製造するとか、殺菌してから
食すようにするとか、ともかく菌は人間に害を与えるものとしての認識で世の中が
出来てしまっています。
食品販売のバイヤー(仕入れをする担当)に至っては、戦後の教育を受けた方々なので
加工食品の一般生菌数は、グラム当たり300個以下にこだわり、食品衛生法に定められている
食品としての基準は、グラム当たり10万個以下であるにもかかわらず、社内基準で
300個以下を要求してきます。
発酵を学んでくると、常在菌の存在や、また善玉菌の存在は無視して、菌はすべて
悪いものと言う感覚は、違うんではないの?と言うのが今の心境です。
表題の殺菌に関しても、同じかそれ以上の効果が、発酵させることで出来てしまいます。
殺菌すると、勿論病害菌は死滅しますが(100%ではありませんが)善玉菌も死滅して
しまいます。
そうなると菌的には無法地帯化していますので、そこに大腸菌なんかが付着したら
敵になる善玉菌がいませんから、あっという間に増殖し、中毒を起こしてしまいます。
ところが発酵ですと、善玉菌が優勢な菌の世界がそこにありますので、仮に大腸菌が
付着しても、増えられないのです。
菌と言うものは、ある程度数がいないと、また増殖するときに出す毒素で中毒を起こすので
増えないという事は、存在していても害は起こらないんです。
だからこそ、発酵した味噌は、何年でも腐敗せずに食べられるんです。
ですから本来、発酵食品には賞味期限はなかったんです。
だって生きている食品ですから腐らないんです。
その味噌でさえ、スーパーで見て頂ければ分かりますが、見事に賞味期限が記載されて
います。確かに賞味期限が記載されている味噌は、腐敗します。
何故なら生きていないからです。
我々人間は、生きているんですから、やはり口から入れる食品も、出来るだけ生きている
食品・食材であるべきだと考えます。
現在の社会環境では、否応なく殺菌した加工食品を、便利だからと言う理由だけで
食べ続けていますが、この事も免疫を低下させる一因になっているんだと思います。
殺菌して食べるより、発酵させて食べるという意識を持ちたいものです。
発酵した生きた食材・食品を摂っていれば、体内に住んでいる微生物たちとも共生し
自然と免疫力が高まり、この素晴らしい能力を持った肉体の自然治癒力を発揮させると
あらゆる不調を快調にしてくれるんですから。
それと食品の再発酵や腸内の発酵には、ホウロンポウがお役に立てると思います。
本日もおいで頂き、有り難うございました。